サノレックスとGLP-1はどう違う？オンライン診療でも相談が増える2つの選択肢を医師が解説

ダイエットや体重管理について調べていると必ず出てくるキーワードが
「サノレックス」 と 「GLP-1（内服薬・注射薬）」。

どちらも医療機関でのみ取り扱われる薬であり、
オンライン診療でも相談件数が増え続けている領域です。
しかし、その一方で「サノレックスは古い薬？」「GLP-1とは何が違うの？」
「自分にはどっちが向いているのか分からない」といった声も多く、
情報の多さが逆に混乱を生んでしまっているケースも見られます。

この記事では、
サノレックスとGLP-1の基本的な特徴や違いを分かりやすく整理し、
オンライン診療で相談されることが増えている背景も含めて解説します。

■ サノレックスとは？（マジンドール）
■ GLP-1（内服薬／注射薬）とは？
■ サノレックスとGLP-1の違いを整理すると？
■ なぜオンライン診療で相談が増えているのか？
■ 【院長コメント】
■ まとめ：サノレックスとGLP-1は目的と体質で選ぶ薬

■ サノレックスとは？（マジンドール）

サノレックスは、国内で肥満症に対して承認されている食欲抑制剤です。
医師がBMIや健康状態を評価したうえで、
短期間の体重管理を目的として処方される医療用医薬品です。

サノレックスの特徴をまとめると次の通りです。

脳の満腹中枢に働きかけ、空腹感を感じにくくする作用があるとされる
使用期間は原則3か月以内
医師の診察・管理が必須（オンライン診療も可）
体質・持病・服用中の薬などを総合的に判断して処方される

「短期間で食欲を抑えたい」「食べ過ぎやすい習慣を一度リセットしたい」という方が相談されることが多い薬です。
ただし、どんな医薬品にもメリットとリスクがあり、体質によって合う・合わないがあります。
医師の定期的なフォローが前提になります。

■ GLP-1（内服薬／注射薬）とは？

一方、近年注目されているのが GLP-1受容体作動薬。
血糖値の調整に関わるホルモン“GLP-1”の働きを補う作用があり、
糖尿病治療薬として承認されています。

医療機関では、肥満症や生活習慣に関する相談の流れで説明されることも多く、
オンライン診療でも関心の高い領域です。

GLP-1関連薬の特徴は次の通りです。

血糖コントロールに関わるホルモン作用を補う
食事量や満腹感に影響することがある
内服薬と注射薬がある（薬剤によって特徴が異なる）
医師の判断が必須で、体調管理とフォローが重要

こちらも医療用医薬品のため、
「確実に痩せる」「誰でも使える」といった表現は認められていません。
医師が患者さんの状態を確認しながら慎重に使用を判断します。

■ サノレックスとGLP-1の違いを整理すると？

2つの薬は同じカテゴリーのものではなく、
作用の仕組みがまったく異なる点が最大のポイントです。

項目	サノレックス	GLP-1関連薬
主な作用	中枢（満腹中枢）	ホルモン作用（血糖調整）
用途	肥満症・短期の食欲抑制	糖尿病治療薬が中心（医師判断で体重管理指導の一環として説明される場合も）
使用期間	原則短期間	医師の診断とフォローのもと長期使用も
診察の必要性	必須	必須
どちらが優れている？	患者さんの体質・目的によるため一概に比較不可	同左

医療用医薬品は 「合う・合わない」「向き・不向き」 がはっきり分かれることがあります。
特にサノレックスとGLP-1はそれぞれの性質が異なるため、
「どちらが良くてどちらが悪い」という話ではありません。

■ なぜオンライン診療で相談が増えているのか？

サノレックス・GLP-1ともに、オンライン診療への問い合わせが増えています。
その理由には以下のような背景があります。

自宅で医師に相談できる安心感

ダイエットや体重管理の悩みは、人に相談しにくいもの。
オンライン診療は、自宅から医師に話せるため心理的ハードルが低いのが特徴です。

薬を配送で受け取れる

診療後に配送を依頼できるため、
仕事で忙しい方でも通院の負担なく継続できます。

副作用や体調の変化を気軽に相談しやすい

チャットやビデオ通話で医師とやり取りできるため、
「これって大丈夫？」がすぐ確認できる点が利用者の安心につながっています。

■ 【院長コメント】

サノレックスとGLP-1は、役割も作用も大きく異なる薬です。
どちらが適しているかは、体質・既往歴・日常生活などを総合的に評価する必要があります。
不安や疑問がある場合、オンライン診療でも丁寧に説明できますので、気軽にご相談ください。
無理な自己判断ではなく、医師と一緒に安全に進めることが最も大切です。