【動注治療の“効果”とは?】関節痛や慢性痛で注目される治療法を分かりやすく解説

関節痛・慢性痛の新しい選択肢として近年注目されている 「動注治療(動脈注射療法)」。
名前は聞いたことがあるものの、
「どんな効果が期待できるのか?」
「痛みにどのように作用するのか?」
「どんな人が受ける治療なのか?」
といった疑問を持つ方も多いはずです。

本記事では、動注治療の基本と一般的に語られている“効果”について、分かりやすく解説します。
治療選びに迷っている方、クリニック選びを検討している方にお役立ていただければと思います。

■ 動注治療とは?
動注治療は、オクノクリニック(表参道・銀座・横浜)の奥野先生が2014年に開発された治療で、年間4,000件の治療実績があります。

動注治療(動脈注射療法)は、痛みの原因となる領域へ動脈を通じて薬剤を届ける治療法です。
通常は、

手首の橈骨動脈
上腕動脈
など、症状のある部位に関連する動脈へアプローチします。

このとき、「モヤモヤ血管」と呼ばれる病気で新しくできた血管が減ることで、炎症が軽減することが期待されます。

あくまで 医療機関内で医師が行う治療行為 であり、方法はクリニックによって異なります。

※使用薬剤の名称や効果を断定する説明は薬機法上の配慮が必要なため、ここでは一般的内容にとどめています。

■ 動注治療で期待される一般的な“効果”

動注治療は、主に痛みや炎症に悩む方が受ける治療で、一般的には以下のような効果が期待されることがあります。
ただし 効果には個人差があります。

● ① 痛みの軽減

動脈を通じて薬剤を届けることで、関連する筋肉や関節へアプローチし、痛みが軽減する可能性があります。
“確実に改善する”という表現は法律上できませんが、多くの医療機関で痛みに悩む人の選択肢のひとつとして取り入れられている治療であることは間違いありません。

● ② 可動域の改善

痛みが和らぐことによって、関節の動きやすさが向上するケースもあります。
特に、慢性的な痛みで動きが悪くなっている場合に、この“動きやすさの変化”を実感する方が一定数います。

● ③ リハビリとの相性が良いとされる

治療後に関節や筋肉を動かしやすくなるケースがあるため、運動療法・リハビリと併用すると相乗的な効果を感じやすいという意見があります。
ただし、これも個人差があり、医師の指導のもとで行うことが前提です。

■ 動注治療が用いられることのある症状

関節痛

慢性的な指や手の痛み

肩・肘・膝の不調

血流が関係する痛み

など、痛みや炎症が関連する幅広い領域で検討されることがあります。

ただし、診断によって適応の有無が変わるため、即断はできません。
実際に動注治療を行うには、医師による直接診察が必要です。

■ 院長コメント

「動注治療は、痛みの治療法のひとつとして注目されているものの、誰にでも適しているわけではありません。
効果の感じ方には個人差があり、症状の程度や生活環境も影響します。
大切なのは、患者さまにとって“納得のいく治療”であるかどうか。
不安な点は診察時にぜひ相談してください。」

■ 動注治療のメリットと注意点
● メリット

短時間で受けられる

局所に働きやすいとされる

他の治療と併用しやすい

これらはあくまで一般的に言われているメリットであり、 治療効果や体感には個人差がある 点に注意してください。

● 注意点

すべての医療機関で受けられる治療ではない
(当院はオクノクリニックとライセンス契約を結び動注治療を行っております。)

効果の明確な保証はできない(薬機法)

骨の変形を治す治療ではない

効果の表現には法的な制限があり、
“必ず治る”
“誰でも同じ効果が出る”
といった表示は禁止されています。

■ 動注治療はどんな人に向いている?

以下のような方が、相談候補に挙がるケースがあります。

慢性的な痛みに悩んでいる

手や指の炎症が続く

マッサージや湿布で改善しない

リハビリをより進めやすくしたい

ただし、実際に治療が適しているかどうかは診察で判断されます。

■ まとめ:動注治療は「痛みの新しい選択肢」のひとつ

動注治療は、

痛みの軽減

可動域の改善

リハビリとの併用のしやすさ
といった点で注目されている治療です。

ただし、
効果には個人差があること
治療の適応は医師による判断が必要であること
がもっとも重要です。

痛みに悩んでいる方にとって、動注治療は“選択肢を広げる1つの手段”として位置づけられます。

不安な方、治療方法に迷っている方は、まず医師に相談することで、
「自分の症状に合った治療」
を見つける第一歩となります。