<質 問>
最近親指の付け根が痛むようになりました。
変形もしてきているようで物もつまみにくくなっているようです。
どんな病気が疑われますか?
<回答>
最も疑われるのは母指CM関節症という病気です。
40~50歳以降の中高年の女性に多く、ペットボトルや瓶の蓋を開けるなどのつまみ動作や、物をつかむ動作で親指の付け根の関節(CM関節)から手関節の親指側の痛みがあり、力が入らないなどの症状で受診されることが多い病気です。
CM関節は鞍のような形をしており、よく動く関節のため、母指CM関節症は使いすぎや老化に伴い発症したり、この部の亜脱臼や骨折後にも起こる事があります。進行して関節軟骨がすりへり、靭帯が緩んでくると関節は亜脱臼してきます。痛みが出てからの時間が長い場合は親指が開きにくくなっており、指を開こうとするとジグザグ様の変形を生じてきます。
治療は最初に関節の不安定性を減らすために固定
装具を約3ヶ月間装着しつつ、保存治療(投薬、関節内注射、温熱療法)を行います。治療効果がなく、日常生活に支障が強い場合は手術を検討します。
治療は大菱形骨を切除し、腱で補強する関節形成術や、関節固定術、人工関節置換術、骨切り術、関節鏡視下手術などがあります。
関節リウマチや腱鞘炎による疼痛、変形などの可能性もあるため、御自身の状態を知っておくために診察を受けることをお勧めします。
私が手外科医なので、コラムも手外科関連の内容が多いような感じが。
担当の方の気遣いを感じます。

