<質 問>
70代です。ひざの痛みで病院を受診したところ、特に転んだ覚えはないのですが、半月板損傷と言われました。どのような病気ですか?
<回答>
半月板とはひざの関節の内側・外側にある繊維軟骨の板で、アルファベットのCのような形をしています。ひざ関節においてクッションや軟骨の保護、安定化の役割を果たしていますが、これが損傷するとひざの曲げ伸ばしの時に痛みやひっかかりが出現します。程度がひどいとひざに水がたまったり、ひざが完全に伸びなくなる「ロッキング」という状態になることがあります。
原因としてはスポーツなどのケガによる損傷と、加齢により傷つきやすくなっている半月板に外力が加わり損傷する場合とがあります。
スポーツの場合はひざの靱帯損傷と合併があり、40歳以上では加齢による変性のため、大きなきっかけがなくても半月板損傷が起こりやすくなります。
損傷の形は様々であり、レントゲン写真では半月板が写らないため、診察に加えてMRI検査にて診断を行います。MRIは半月板損傷の病態や、合併する靱帯損傷の診断にも有用です。
治療としてはリハビリテーションや抗炎症薬の処方などの保存的加療を行いますが、症状が改善しない場合には手術を行います。
手術は関節鏡を使った鏡視下手術で損傷した部分を切り取る切除術と損傷部を縫合する修復術があります。
半月板損傷は長期的には軟骨損傷から変形性ひざ関節症に至ることもあるため、 病態の説明を十分に受け、治療を選択することが大切です

