教えて!ドクター 2024.3(骨粗鬆症)

<質 問>

40代女性です。骨粗鬆症は、何歳から気を付けたらいいのでしょうか。

<回答>

女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があり、このうちエストロゲンには骨の形成を促し、骨の吸収を抑える働きがあります。骨は絶えず新陳代謝を繰り返している組織ですが、40代以上になるとエストロゲンの分泌が減少するために、骨密度が低下し骨の質が劣化して骨がもろくなり、進行すると骨折の原因となります。

そのため、女性ホルモンが減少し始める時期に入ったら骨密度など骨の状態に気を配りたいところです。

食事面では、栄養バランスのとれた食事を基本に、小魚や乳製品、海藻類などカルシウムが豊富な食材を意識して摂取し、適度な運動を取り入れて丈夫な骨を保ち、骨粗鬆症に備えたいところです。

特に閉経後で「高ホモシステイン血漿」、家系に大腿骨頸部骨折をされたことのある方がいる、「喫煙者」、「ビタミンB6欠乏のある方」、「骨密度測定で骨粗鬆症の兆候があると指摘された方」は骨折のリスクが高まります。

骨塩定量検査で骨密度が若年者と比較して70%から80%の方は骨粗鬆症予備軍、60%台に入ると骨粗鬆症と診断されます。骨折のリスクは骨密度が10%下がると1.5~2.6倍になるため、早期に治療を開始することをお勧めします。

治療には、骨の破壊・吸収を抑える薬、骨形成を促進する薬、骨代謝を調整する薬などがあります。具体的な種類・方法(内服、注射、点滴など)は病院での確認をお勧めします。