教えて!ドクター 2024.6(腰部脊柱管狭窄症)

<質 問>

「腰部脊柱管狭窄症」と診断されました。痛みとしびれで日常生活が困難です。どのような治療をするのですか。

<回答>

腰部脊柱管狭窄症とは、背中の骨である脊椎のなかにある神経の通り道である脊柱管が狭まることにより、脊柱管の中を通っている神経の束である脊髄が圧迫されている状態を指します。

原因は様々ですが、加齢に伴う腰椎の変形による物が最も多く、そのほかにも腰に負担のかかる作業、激しいスポーツなどにより骨や椎間板とよばれるクッションの変形により神経が圧迫されることもあります。

特徴的な症状として間欠性跛行があります。間欠性跛行では、歩行により徐々に足のしびれや痛みが出ますが、休憩することで改善し、再び歩行が可能になります。そのほかにも下肢の痛みやしびれを感じることが多いです。神経の圧迫は前屈みになると和らぐ事が多いので、自転車での移動や、押し車での移動がしやすい事が特徴です。

治療には保存的療法と手術療法が適宜選択されます。保存的治療には鎮痛薬や神経ブロックによる症状の軽減、神経の血行をよくする薬を使用し、ストレッチ、コルセット装着、リハビリテーションによる筋力保持を図ります。

保存的治療の効果が十分でない場合には手術も検討されます。神経の圧迫を取り除く「除圧術」が主に行われ、脊椎の不安定性が高い場合には固定を同時に行う「除圧固定術」が選択されます。手術の後にはコルセットを用いながら歩行訓練を行います。