教えて!ドクター 2025.3(スマホ首)

<質 問>

「スマホ首」という言葉を耳にしました。首が前に出ると、どんな健康リスクがあるのでしょうか。

<回答>

「スマホ首」はストレートネックの俗称にあたります。医学的には「頭頸部前方位姿勢」とよばれる状態を指し、頭が通常より前に出た状態をつづけることで、本来の首の骨の配列である緩やかな前弯カーブが失われてまっすぐになった状態を指します。スマートフォンの長時間使用が主な原因となるケースが増加しています。首を60度位曲げてスマホを操作している状態は、正常な姿勢の約5倍以上の負担がかかっているともいわれます。

首を前に突き出した猫背の姿勢や前屈した状態が長時間続くと、首や肩周りの筋肉の血流が悪化し痛みが出現し、筋肉の萎縮が生じます。結果として首の前弯カーブが失われ、まっすぐな状態になっていきます。首・肩こりや頭痛、目の疲れ、手のしびれ、めまい、吐き気、猫背、腰痛などの影響だけでなく、首のしわ、顔周りのたるみといった美容面への影響、自律神経失調症やうつを引き起こすなど、心に影響を及ぼす場合もあります。

セルフチェックとして、かかと・お尻・肩甲骨・後頭部の4点を壁につけて立ってみたとき、後頭部が壁につかなければスマホ首といえます。

スマホの使用時間を決め、姿勢を改善する、車の運転やデスクワーク時の姿勢を改善する、睡眠時の枕の高さに気を付ける、ストレッチを行うなどでスマホ首の予防になります。