<質 問>
母が2年ほど前に腰椎圧迫骨折をしたことがあります。先日転倒して病院でレントゲンを撮った時に「すべり」があるね。といわれました。「すべり」とはなんですか?特に治療は必要ないのでしょうか?
<回答>
腰椎すべり症は脊椎の椎骨が本来の場所からずれている状態を言います。
背骨(脊柱)は、椎骨と呼ばれる骨が連なって構成されています。
椎骨には椎孔という穴があいていて、椎骨が連なることで椎孔も連なり、1本のトンネルのような脊柱管と呼ばれる空間が形成されています。脊柱管の中には神経(脊髄、馬尾)が通っています。
椎骨がずれる(すべる)ことにより脊柱管が狭くなり、神経が圧迫され、ある程度の時間続けて歩くと脚に痛みやしびれが出て歩けなくなり、しばらく休むと症状が消えて再びあるけるようになる「間欠跛行」の症状が現れるようになります。
目安としてこの時間が20分以下になる場合は診察を受けることをお勧めします。
画像上すべりを認めても、痛みやしびれなどの症状がない場合は積極的な治療は行いません。
症状がある場合も、最初は保存的治療といい、コルセットで腰を安定させたり、リハビリで体を支える筋力をつける、神経の血行をよくする薬や神経ブロックの薬や注射で症状を緩和させるなどの治療を行います。このような治療を行っても症状が改善しない、足のしびれや麻痺、排尿障害などの症状が進行する場合には手術を検討することがあります。

