<質 問>
手のしびれから整形外科を受診したところ「ガングリオン」との診断でした。生活に支障がなければすぐに治療の必要はないそうですが、大丈夫でしょうか。
<回答>
ガングリオンは、なかにゼリー状の物質のつまった腫瘤です。発症メカニズムは解明されていないため、確実な予防法はありません。できやすい部位は関節を包む組織である関節包や、腱の周りにある浮き上がり報じの鞘である腱鞘(けんしょう)であり、関節液や滑液が内部に濃縮してゼリー状になっています。特に関節からできるものは、関節包に繋がる茎で繋がっていることが多いです。そのほかにもガングリオンは体中の様々な場所に発生します。
腫瘤があり、注射針を刺してゼリー状の内容部が吸引できればガングリオンと診断できます。外側から触れない小さなガングリオンもあり、診断がつきにくい場合はMRI検査や超音波検査をして診断します。
ガングリオンは腫瘤のみで無症状であれば放置しても心配はありませんが、大きくなるもの、痛みが強いもの、神経が圧迫されて神経症状があるもの(痛みやしびれ、運動障害など)は神経の検査を行い、治療を必要とする場合があります。
保存的療法としては、注射器で内容物の吸引排出を何回か行い、症状が落ち着くか確認する方法があります。それでも内容物が繰り返し溜まるようなら手術で切除を行います。
手術をしても再発する可能性があることから、関節包に繋がる茎を含めた切除を行う、多房性ガングリオンの場合は取り残しがないように注意して行います。


